3. 媒介貝生息地の棲息密度及び感染率調査
22の貝コロニーについて貝を採集し、棲息密度(員数/人員/時間)の算定と、住血吸虫の感染状況を調査した。調査の結果は表3に要約される。注目されるのは、ビクトリア町内に高密度に貝が棲息している場所が5ヵ所も確認されたことである。
表3 1996年8月に実施した中間宿主貝の分布調査結果
とりわけMalabo Forestで採集された貝密度は最も高く、160/人/時間であった。従って、この村民の感染に対する危険性は極めて高いものと思われる。SOCORROおよびPOLAの一部にも高密度に、しかも感染率の高いコロニーが発見され感染の危険性が高いことが新たに認識された。このようにミンドロ島の流行地には、まったく手つかずの貝コロニーが多数存在し感染の場を提供している。しかも感染率は極めて高いため、農民は常に感染の機会に
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